春<エッセイ>
2018.4.22
春。
晴れ。
「あっという間だね」「もう4月だね」
「時間が過ぎるのは早いね」
「時間は早くないよ。時間の流れはずっと同じだから。自分が遅いだけだよ。」
へんてこで、ほんとのことを言う。2018年春の夫婦の会話。
この春は、どんな春になるだろう。
あたたかい空気が外に連れ出してくれた。
とある日、かねてより行きたかったところ、愛媛民藝館に行った。西条市のお堀にあって四国唯一の民芸館。
私が訪れた時は、「染物と竹かご展」。重い大きな扉を開けると、年代も様々な布や生活用具たち。ひたむきで真面目に役目を果たしてきた民具たちの美しい姿がそこにあった。
見てみたかった大分県の小鹿田焼きが結構な数があったので見れてよかった。小鹿田焼きの大きな蓋つきの壺が欲しい。いつかコレだ!というものに出会ったら欲しいのだ。
大きな壺が手に入ったら、ドライフルーツの洋酒漬けを入れたい。何年も継ぎ足したい。そんなとこまで考えている。
ひとり、この空間に浸っていると、スタッフの方にお茶とお菓子のお心遣いをいただく。おもてなしの心が、伝わる。
しかも。お菓子は私の好きな小松銘菓よしの餅。完全に癒される。
先にも書いたが、四国唯一の民芸館が、ここ西条にあるのが、お堀の中にあるのが、すごくすごく、すごいことだと思う。